

大きく変貌していく日本の社会経済環境の中で、大学の使命として最先端の研究成果の実用化による社会貢献が強く要請され、それに呼応して、大学の教育研究者たち自らも研究成果をもとに会社を設立し、社会への還元を目指す動きが大きなうねりとなっています。いわゆる平沼プランにおいて、既に、1000社を大きく超える大学発ベンチャーが誕生し、「大学発ベンチャービジネス」の試みが広く社会で認知されるようになっただけではなく、新たな産業発展への可能性として強く期待されています。
大阪大学においても、起業家精神旺盛な教員たちによって、既に60数社に上るベンチャービジネスが設立され、関西のみならず日本全国から、これら大阪大学発のベンチャービジネスに大きな期待が寄せられています。そうした期待の背景には、大阪大学発のベンチャービジネスの多くが、先端技術を活用する研究開発型であり、かつしっかりとしたビジネスモデルを持ち合わせていることがあるように思います。
しかし、ベンチャー企業においては、シーズ創出、シード・マネーの供給、バイオと経営のわかる人材供給など解決すべき課題が数多くあります。これらの課題は、既に設立されているベンチャーにおいても、今後設立予定のベンチャーにおいても同様に直面する課題であり、解決のノウハウを共有できる枠組が必要です。そうした問題を解決するため、関西では、バイオビジネスコンペ・ジャパン、大阪大学産学連携ファンド、バイオビジネス・スクールなど全国に先駆け画期的な体制構築が、産官学連携により生み出されております。
これらの考えを実現するために、平成17年2月に大阪大学発ベンチャービジネスを核とする支援ネットワーク組織「青い銀杏の会」を設立致しました。また、平成18年6月より、大阪大学という枠を越えて広く大学発のベンチャービジネスを中心に様々なネットワークを創出するために、NPO法人として新たに発足致しました。この試みは、全国で初めてのものであり、まだ揺籃期にあるベンチャーが相互に情報交換し、社会への情報発信を行える交流の場となることが期待されます。我々は、「青い銀杏の会」から生まれたコラボレーションが、関西再生・日本再生へとつながるものと確信しています。是非我々の趣旨をご理解いただき、この新しいネットワーク構想「青い銀杏の会」に皆さんのお力と知恵をお貸しくださればと思います。
青い銀杏の会理事長 森下竜一
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